2013.02.27
UNHCR シンポジウム
「アフリカの難民問題-人道支援の一層の強化を目指して」
UNHCR駐日事務所シンポジウム「アフリカの難民問題―人道支援の一層強化を目指して」が早稲田大学国際会議場にて、開催されました。
緒方貞子様をはじめとした蒼々たるゲストの皆様の中、私たちTICADⅤ学生プロジェクトの代表も登壇させて頂きました。
ユースの参画の意義、難民自身の可能性と当事者性、そして真のパートナーシップの重要性。
ゲストの方々、来場者の方々から、大きな拍手とお褒めの言葉を頂き、私たちとしても感無量でした。
「堂々とした心強いスピーチに感動した」
嬉しいお言葉に感謝致します。
難民支援をはじめとした人道支援が、全ての根底にあることを再認識すると共に、難民支援の様々な側面、様々なアクターの思いを知るとても貴重な機会となりました。
最後にUNHCRアフリカ局長のジョージ・オコトボ様のお言葉が大変印象的でした。
「今日のシンポジウムを通して、ひとつ言葉を選ぶとしたらそれは、Empowerment。
自分たちが主役になること。
これに焦点を当てれば難民も自分たちの生活を取り戻すことができる。」
本日のシンポジウム開催に当たり、主催のUNHCR駐日事務所、共催の早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター (WAVOC)、 後援の外務省とJICAの皆様、そして本日来場していただいた皆様に感謝いたします。
貴重な機会を本当にありがとうございました。
緒方貞子様をはじめとした蒼々たるゲストの皆様の中、私たちTICADⅤ学生プロジェクトの代表も登壇させて頂きました。
ユースの参画の意義、難民自身の可能性と当事者性、そして真のパートナーシップの重要性。
ゲストの方々、来場者の方々から、大きな拍手とお褒めの言葉を頂き、私たちとしても感無量でした。
「堂々とした心強いスピーチに感動した」
嬉しいお言葉に感謝致します。
難民支援をはじめとした人道支援が、全ての根底にあることを再認識すると共に、難民支援の様々な側面、様々なアクターの思いを知るとても貴重な機会となりました。
最後にUNHCRアフリカ局長のジョージ・オコトボ様のお言葉が大変印象的でした。
「今日のシンポジウムを通して、ひとつ言葉を選ぶとしたらそれは、Empowerment。
自分たちが主役になること。
これに焦点を当てれば難民も自分たちの生活を取り戻すことができる。」
本日のシンポジウム開催に当たり、主催のUNHCR駐日事務所、共催の早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター (WAVOC)、 後援の外務省とJICAの皆様、そして本日来場していただいた皆様に感謝いたします。
貴重な機会を本当にありがとうございました。
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共同代表:前田実咲
「TICAD V 学生プロジェクトとは、アフリカと日本の学生が「アフリカと日本のこれから」について話し合い、意見をまとめ、社会に発信するプロジェクトです。
私たちの目的は3つあります。
ひとつめに、TICADとアフリカの認識を高めること。
ふたつめに、アフリカと日本のユースのネットワークを構築すること。
そして、TICADを通じてユースの声を国際社会に届けることです。
3月に開催した日本・アフリカ学生サミットでは、アフリカと日本の学生約100名が集まり、11日間の地方研修と分科会を行い、 提言文書を作成しました。この「若者の声」をもって、TICADⅤ本会合を通じて国際社会へ私たちユースの声を届けます。
雇用、教育、保健、平和教育、治安改革部門、そして交流。様々なイシューを取り上げ、議論し、提言文書を作成しましたが、その根底にあるものは何でしょうか。
それはユースの参画です。
世界の開発政策の決定においてのユースの参画の意義を私たちは強く信じています。
では、難民支援においての難民自身の役割とは何でしょうか。難民自身の立場とは何でしょうか。一昨年、私が「アフリカの角」飢饉の年に世界最大のソマリア難民キャンプ、ダダーブにて数ヶ月間のインターンを行っていた際に感じたことがあります。
それは受益者である難民自身の可能性を活かした参加型開発の重要性です。
2つの側面から言えます。
ひとつには、難民の持つ可能性。
難民も1人1人の人間、思いや能力を持ちます。一言で言っても、様々な難民がいます。経済的にも政治的にも有力者である難民、キャンプで生まれ育った難民、昨日キャンプにたどり着いた着の身着のままの難民。このように様々な側面を持った多種多様な難民を「難民」と一括りにし、画一的な支援のあり方のままでいいのでしょうか。
自分たちの生活をよりよくするための、彼ら自身のアイデアや画期的な方策。支援者のアイデア。これを、支援を受ける側・する側のアイデアに分けるのではなく、パートナーとして共に議論し、共に生み出し、共によりよい未来を生むことが必要なのではないでしょうか?相手が弱い「立場」にあるからと言って、その人自身が弱いわけではないのです。今の世界は「難民」を「難民」と一括りことによって、その可能性を軽視してはいないでしょうか。様々な側面を持った多種多様な難民と、パートナーとして共に議論することが重要だと考えます。
もうひとつには、当事者性。
難民こそが祖国の再建を担い、祖国から離れた避難生活と向き合う当事者です。難民支援による影響を良くも悪くも最も強く受けるのは難民たち自身です。援助機関が出入りする中、最後までその場で生き続けるのは難民たち自身です。その彼らが意思決定の場に参加していない援助政策に持続性はあるのでしょうか。当事者であり、最大のコストを払うものとして、難民自身が難民に関連する政策決定の場に入ることは不可欠だと考えます。
難民との対話をベースにした参加型開発が推進されることを願います。そして、その対話と開発がより現場に近い人々や組織から伝搬していくことを求めます。」
「TICAD V 学生プロジェクトとは、アフリカと日本の学生が「アフリカと日本のこれから」について話し合い、意見をまとめ、社会に発信するプロジェクトです。
私たちの目的は3つあります。
ひとつめに、TICADとアフリカの認識を高めること。
ふたつめに、アフリカと日本のユースのネットワークを構築すること。
そして、TICADを通じてユースの声を国際社会に届けることです。
3月に開催した日本・アフリカ学生サミットでは、アフリカと日本の学生約100名が集まり、11日間の地方研修と分科会を行い、 提言文書を作成しました。この「若者の声」をもって、TICADⅤ本会合を通じて国際社会へ私たちユースの声を届けます。
雇用、教育、保健、平和教育、治安改革部門、そして交流。様々なイシューを取り上げ、議論し、提言文書を作成しましたが、その根底にあるものは何でしょうか。
それはユースの参画です。
世界の開発政策の決定においてのユースの参画の意義を私たちは強く信じています。
では、難民支援においての難民自身の役割とは何でしょうか。難民自身の立場とは何でしょうか。一昨年、私が「アフリカの角」飢饉の年に世界最大のソマリア難民キャンプ、ダダーブにて数ヶ月間のインターンを行っていた際に感じたことがあります。
それは受益者である難民自身の可能性を活かした参加型開発の重要性です。
2つの側面から言えます。
ひとつには、難民の持つ可能性。
難民も1人1人の人間、思いや能力を持ちます。一言で言っても、様々な難民がいます。経済的にも政治的にも有力者である難民、キャンプで生まれ育った難民、昨日キャンプにたどり着いた着の身着のままの難民。このように様々な側面を持った多種多様な難民を「難民」と一括りにし、画一的な支援のあり方のままでいいのでしょうか。
自分たちの生活をよりよくするための、彼ら自身のアイデアや画期的な方策。支援者のアイデア。これを、支援を受ける側・する側のアイデアに分けるのではなく、パートナーとして共に議論し、共に生み出し、共によりよい未来を生むことが必要なのではないでしょうか?相手が弱い「立場」にあるからと言って、その人自身が弱いわけではないのです。今の世界は「難民」を「難民」と一括りことによって、その可能性を軽視してはいないでしょうか。様々な側面を持った多種多様な難民と、パートナーとして共に議論することが重要だと考えます。
もうひとつには、当事者性。
難民こそが祖国の再建を担い、祖国から離れた避難生活と向き合う当事者です。難民支援による影響を良くも悪くも最も強く受けるのは難民たち自身です。援助機関が出入りする中、最後までその場で生き続けるのは難民たち自身です。その彼らが意思決定の場に参加していない援助政策に持続性はあるのでしょうか。当事者であり、最大のコストを払うものとして、難民自身が難民に関連する政策決定の場に入ることは不可欠だと考えます。
難民との対話をベースにした参加型開発が推進されることを願います。そして、その対話と開発がより現場に近い人々や組織から伝搬していくことを求めます。」
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共同代表:辻愛麻
「私たちTICADⅤ学生プロジェクトは、アフリカと日本のユースの声を届けることによって、国際社会を変えることが出来ると信じています。世界の開発の方向性を決定するにあたり、ユースの自由で率直な声を届けることによって、開発はよりインパクトを増すのです。
その理由には、難民が難民支援のおいて重要であるのと同じく、ユースもユースの支援や開発製作において重要であります。
それは当事者性と可能性に由来します。
教育や雇用といった課題の当事者は主に私たちユースです。私たちユースが当事者として抱え、当事者として解決していかなければならない問題に対して、私たちは自ら考え、取り組むべきです。
そして私たちは可能性を持っています。
私たちユースは未熟で、経験や専門知識に欠けています。そのため様々な場で「ユースを支援する」「ユースの雇用促進」等の言葉を聞きます。しかし、私たち自身にも声があり、アイデアがあり、未来を作っていきたいという主体的な強い思いがあります。未熟かもしれない、けれど私たち自身も政策対話において声を届けることが出来ると思います。
その他にユースの特性として、以下の3つが挙げられると思います。
大きな人口割合を占めるユース、将来の世界を担うユース、自由な立場にあるユース。
ユースは今の世界で、人口の大きな割合を占めるグループです。
日本ではマイノリティとして見られる若者ですが、アフリカでは5人に3人が35歳以下です。アフリカの変化は、若者の存在なくしてはありません。
ユースは将来の世界を担っています。
「今」なされる決断は未来に直結するものです。未来の世界を担うユースは「今」の決断に参加する必要があります。
ユースは自由な立場に立っています。
ユースは何にも属さない存在です。立場によるしがらみのないユースは、真に理想を唱えることの出来る唯一の存在かもしれません。
冒頭に述べたように、私たちTICADⅤ学生プロジェクトは、
①TICADとアフリカの認識を高める
②アフリカと日本のユースのネットワークを構築する
③TICADを通じてユースの声を国際社会に届ける
この3つを目的として活動しています。
これらを可能にするにあたって重要なのは、「真に対等なパートナーシップ」です。
アフリカと日本の学生約100名が集い、11日間、1つの提言文書。
この「若者の声」を作るにあたって不可欠であったのは、11日間の議論と共同生活でした。
サミットを通じて、私たちは「援助を受けるアフリカ、援助をする日本」という固定概念をなくし、アフリカも日本も同じように若者には力があり、思いがあること。その事実を胸に浸透させました。
今の世界で、受益者と援助機関の間に真のパートナーシップはあるでしょうか。
援助する側と援助される側で、線引きをしてしまってはいないでしょうか。
難民自身の可能性を活かした参加型開発の重要性。
同様に、ユース自身の可能性を活かした参加型開発の重要性。
その実現に不可欠なものは、真のパートナーシップではないでしょうか。
本日はこの場を借りて、真のパートナーシップの重要性を述べさせて頂きます。
頭の片隅にでも覚えておいてくださったら、嬉しい限りです。
ご清聴ありがとうございました。」
「私たちTICADⅤ学生プロジェクトは、アフリカと日本のユースの声を届けることによって、国際社会を変えることが出来ると信じています。世界の開発の方向性を決定するにあたり、ユースの自由で率直な声を届けることによって、開発はよりインパクトを増すのです。
その理由には、難民が難民支援のおいて重要であるのと同じく、ユースもユースの支援や開発製作において重要であります。
それは当事者性と可能性に由来します。
教育や雇用といった課題の当事者は主に私たちユースです。私たちユースが当事者として抱え、当事者として解決していかなければならない問題に対して、私たちは自ら考え、取り組むべきです。
そして私たちは可能性を持っています。
私たちユースは未熟で、経験や専門知識に欠けています。そのため様々な場で「ユースを支援する」「ユースの雇用促進」等の言葉を聞きます。しかし、私たち自身にも声があり、アイデアがあり、未来を作っていきたいという主体的な強い思いがあります。未熟かもしれない、けれど私たち自身も政策対話において声を届けることが出来ると思います。
その他にユースの特性として、以下の3つが挙げられると思います。
大きな人口割合を占めるユース、将来の世界を担うユース、自由な立場にあるユース。
ユースは今の世界で、人口の大きな割合を占めるグループです。
日本ではマイノリティとして見られる若者ですが、アフリカでは5人に3人が35歳以下です。アフリカの変化は、若者の存在なくしてはありません。
ユースは将来の世界を担っています。
「今」なされる決断は未来に直結するものです。未来の世界を担うユースは「今」の決断に参加する必要があります。
ユースは自由な立場に立っています。
ユースは何にも属さない存在です。立場によるしがらみのないユースは、真に理想を唱えることの出来る唯一の存在かもしれません。
冒頭に述べたように、私たちTICADⅤ学生プロジェクトは、
①TICADとアフリカの認識を高める
②アフリカと日本のユースのネットワークを構築する
③TICADを通じてユースの声を国際社会に届ける
この3つを目的として活動しています。
これらを可能にするにあたって重要なのは、「真に対等なパートナーシップ」です。
アフリカと日本の学生約100名が集い、11日間、1つの提言文書。
この「若者の声」を作るにあたって不可欠であったのは、11日間の議論と共同生活でした。
サミットを通じて、私たちは「援助を受けるアフリカ、援助をする日本」という固定概念をなくし、アフリカも日本も同じように若者には力があり、思いがあること。その事実を胸に浸透させました。
今の世界で、受益者と援助機関の間に真のパートナーシップはあるでしょうか。
援助する側と援助される側で、線引きをしてしまってはいないでしょうか。
難民自身の可能性を活かした参加型開発の重要性。
同様に、ユース自身の可能性を活かした参加型開発の重要性。
その実現に不可欠なものは、真のパートナーシップではないでしょうか。
本日はこの場を借りて、真のパートナーシップの重要性を述べさせて頂きます。
頭の片隅にでも覚えておいてくださったら、嬉しい限りです。
ご清聴ありがとうございました。」