#2 代表対談
― 今 TICAD v 学生プロジェクトの代表として立つ理由 ―
(辻)TICADかー。TICADねー。
多分3つあって。
ひとつは「リベンジ」。
日本ケニア学生会議っていう団体で2年間していて。団体の創設時の目標が「日本とアフリカの学生会議」だったから話を聞いたときに「わあ」と思った。
今より頑固で人を思いやることのなかった私は「人」との交流を忘れてしまって、ひたすらタスクだけをしていたの。それをすごく後悔してる。
でも今、日本ケニア学生会議は後輩のものだし。OGになるにはまだ感情が先走ってしまう。だから自分は自分の舞台で頑張ろう。でもいつか絶対還元しないと、って思ってる。今は目標を忘れないようにしながらも、ひとりひとりの思いが活きるようなプロジェクトにしたいと思ってやってるね。
ひとつは「償い」。
うちな、絶対いかなあかんと誓った場所・会いにいかなあかん人が3カ所・3人おって。ひとつはケニアのキベラスラムのジョージ。東松島のタクシーの運転手さん。スリランカで一緒に家を建てた家族。更には栃木のアジア学院で出会ったジンヘさん、たかしさん、ゆきこさん、サム、リリン、ティモさんやたくさんの研修生、高校生のときインドネシアでのプレゼン大会をサポートしてくれたデデさん。いろんな人に会いたくて。一時期このまま前に進んでも世界のいろんなところに自分が心の欠片をおいていって。薄っぺらい人間になるのが怖かった。でも深める勇気もなくて。
それで3年生の前半は活動を停止してん。新しい人に会いたくない、世界を広げたくない。でも本当につまらんくて(笑)。しかも足をとめることは彼らと出会った事実を消すわけじゃない。むしろ自分は足をとめることで、せっかくの繋がりから逃げていたなって痛感した。
ひとが「今」出来る事はひとつしかない。ひとはいつも「一点」を見据えないとぶれる。
今、ひとりひとりに直接恩返しは出来ないけど、自分が今TICADっていう「一点」を頑張ることでアフリカの開発のためになる一歩を踏み出す。遠回りだけど自分に与えられたチャンスを丁寧に丁寧に紡ぎ続けて、恩返しをし続ける人生を歩みたいなと思う。そう思えたのがTICADを初めてからやってん。やからすごく感謝してる。
まずは親に恩返しせいって言われるかもしれんけど(笑)。それが一番長くかかりそうやな(笑)。
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(辻)最後は「愛」かな(笑)。
前々から「遠くにいる人愛せて、目の前の人愛せへんっておかしいやろ」という言葉に対して「せやなあ」って共感しながら後回しにしてきて。今回はそういうのやめようと思って。まずメンバーを愛そう、この人たちひとりひとりと向き合うことから始めようって決めてん。
アフリカ行ったことのない子、軽い気持ちで入った子、国際協力なんて全然興味なかった子。100人100様にいろんな子がおる。でも全員にうちのメッセージを伝えよう、思いを伝えよう、背中を見せよう。本気で取り組むこと、小さな限界を越えて、一緒に感動して、同じメッセージを伝えるようになること。それがこの組織で出来へんねやったら、外に対して「アドボカシー」とか「声を伝える」とかよう言わん(笑)。
そうしてたら、メンバーがめっちゃ働いてくれるから好き〜とか、賢いから好き〜とか、そんなんどうでもよくて。ただ今会話をしてるこの子たちが好きやなあって。言葉を伝えたら、響いて。逆に言葉を伝え返してくれて。今この子たちとやれてる環境を誇りに思うよ。オペレーション面で何を言われてもね。
前々から「遠くにいる人愛せて、目の前の人愛せへんっておかしいやろ」という言葉に対して「せやなあ」って共感しながら後回しにしてきて。今回はそういうのやめようと思って。まずメンバーを愛そう、この人たちひとりひとりと向き合うことから始めようって決めてん。
アフリカ行ったことのない子、軽い気持ちで入った子、国際協力なんて全然興味なかった子。100人100様にいろんな子がおる。でも全員にうちのメッセージを伝えよう、思いを伝えよう、背中を見せよう。本気で取り組むこと、小さな限界を越えて、一緒に感動して、同じメッセージを伝えるようになること。それがこの組織で出来へんねやったら、外に対して「アドボカシー」とか「声を伝える」とかよう言わん(笑)。
そうしてたら、メンバーがめっちゃ働いてくれるから好き〜とか、賢いから好き〜とか、そんなんどうでもよくて。ただ今会話をしてるこの子たちが好きやなあって。言葉を伝えたら、響いて。逆に言葉を伝え返してくれて。今この子たちとやれてる環境を誇りに思うよ。オペレーション面で何を言われてもね。
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(前田)愛(笑)。 いやでも最近分かる(笑)。
(辻)笑。
(前田)えまの書き方をならうと(笑)。
ひとつには「背筋が伸びるから」。
最初は、アフリカ関連の日本での最大イベントのTICADにユースとして関わることにわくわくした、っていうところから始まったかな。
でもTICADに対する色々な方の思いに触れる内に、TICADそのものがオーナーシップやパートナーシップを謳った先駆的な会議であること、TICADがアフリカと日本双方におけるプレゼンスの向上を図っていること、そういったTICADそのものに貢献させてもらえることが、本当に光栄なことだなと思えてきて。
本当素敵な方々にお世話になって私達のプロジェクトは成り立っているなとつくづく思う。
もうひとつには「繋がり」。
私、自分のいたダダーブっていう難民キャンプが第二の故郷のように思えるんだよね、やっぱり。たった数ヶ月だし、治安悪化によって泣く泣く去らざるを得なくて心残りが大きいだけなのかもしれないけど、自分の心の中で大きな空間を占めていることに変わりはなくて。ダダーブの難しい近況を聞く度に色々な思いが錯綜して、こないだは話し合い中に泣き出しちゃったよね(笑)。
ダダーブで私が見た歪みや矛盾、そこに感じた怒りは、他の国地域にもその濃淡はあるにしろ存在している。それらは何も代表しない私達ユースだからこそ発することの出来る声なのかもしれないし、提起出来る問題点なのかもしれない。
「日本で」「日本のユースとして」籠に入った鳥みたいに温室で小さく叫んでるだけなのかもしれないけど、ダダーブにいた間出来なかったことを今ここでやらせてもらえるチャンスを与えられているならば、させてもらいたい。そうしてダダーブと繋がっているっていう気持ちを自分の中で持ちたい。っていう何とも我が儘な思い。
(辻)笑。
(前田)えまの書き方をならうと(笑)。
ひとつには「背筋が伸びるから」。
最初は、アフリカ関連の日本での最大イベントのTICADにユースとして関わることにわくわくした、っていうところから始まったかな。
でもTICADに対する色々な方の思いに触れる内に、TICADそのものがオーナーシップやパートナーシップを謳った先駆的な会議であること、TICADがアフリカと日本双方におけるプレゼンスの向上を図っていること、そういったTICADそのものに貢献させてもらえることが、本当に光栄なことだなと思えてきて。
本当素敵な方々にお世話になって私達のプロジェクトは成り立っているなとつくづく思う。
もうひとつには「繋がり」。
私、自分のいたダダーブっていう難民キャンプが第二の故郷のように思えるんだよね、やっぱり。たった数ヶ月だし、治安悪化によって泣く泣く去らざるを得なくて心残りが大きいだけなのかもしれないけど、自分の心の中で大きな空間を占めていることに変わりはなくて。ダダーブの難しい近況を聞く度に色々な思いが錯綜して、こないだは話し合い中に泣き出しちゃったよね(笑)。
ダダーブで私が見た歪みや矛盾、そこに感じた怒りは、他の国地域にもその濃淡はあるにしろ存在している。それらは何も代表しない私達ユースだからこそ発することの出来る声なのかもしれないし、提起出来る問題点なのかもしれない。
「日本で」「日本のユースとして」籠に入った鳥みたいに温室で小さく叫んでるだけなのかもしれないけど、ダダーブにいた間出来なかったことを今ここでやらせてもらえるチャンスを与えられているならば、させてもらいたい。そうしてダダーブと繋がっているっていう気持ちを自分の中で持ちたい。っていう何とも我が儘な思い。
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最後はやっぱり「愛」(笑)。
今まで何度か代表っていう立場で団体に関わらせてもらったことがあったけど、今一番メンバーに対する愛を不思議なくらいに感じる。
リーダーとしての自分の在り方を見直す機会が多い分、毎日に学びがあって、今私の目線や姿勢は完全に上向き。本当にありがたい限り。
これまで社会人や年上の人たちとの時間の方が多かった私が、今回初めてこんなにも多くの後輩と一緒に活動してみて、学ぶことが本当に多いことを実感するの。色々な人と一緒に何かを作り上げること、同じ時間を過ごすこと、支え合い押し合い削り合い舐め合い、みんなで大きくなっていくこと。それ自体の豊かさ、尊さ、温かさを感じる。
メンバー、応援して下さる方達、叱って下さる方達、全ての人に対して愛を持って、成果として感謝の気持ちを表したいって心の底からしっくり思えている、その「感覚」が姿勢を正してくれている。
だから私はTICAD Ⅴ 学生プロジェクトの東日本代表であることが本当にありがたく、光栄で、愛を持って取り組むことが至って自然。
というところです。なんか恥ずかしい。
てかこれ何かの歌詞にしか見えなくなってきた(笑)。
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(辻)「リベンジ、償い、そして愛。」
(前田)「背筋が伸びて、繋がり、そして愛。」
(辻・前田)爆笑。
(辻)そして前田泣いたねー(笑)。
(前田)泣いた泣いた。渋谷のカフェで(笑)。
(辻)前、師匠みたいな人に言ってもらった言葉が「泣き場」って必要ですよっていうことで。
根詰めてやっていても追いつかんこと、悔しいこと、至らんことって山程あって
そんなときでも前に進むしかないときって、そういう場所が必要やなって思う。
あと視線上向きってめっちゃわかる!当たり前のように出来ないことを補い合ってるし、頼み合うの当然。前田のいうてるように全てのミスは幹部のもんやし、全ての成功はメンバーがもたらしてくれるねん。
それを分かってたら行動あるのみやし「人を憎まず、狭間を憎め」ってなる。狭間っていうのはみんなが気づかなかったタスクの抜け穴や、手が届ききらなかったところね。感情的やから怒るときもあるけどそのあと絶対自己嫌悪なって謝り倒してる。
(前田)うん。
「失敗は代表の責任、成功はメンバーのおかげ」
その言葉がこんなにも沁みるって幸せなことだよね。
(辻)ねーなんか無理せず言える。それに対して驕るんじゃなくメンバーのおかげって言えるしすごい感謝してるでな。
(前田)2人ともよく怒るもんね(笑)。そしてよく謝る(笑)。
(辻)スパルタやねん笑 猪突猛進(笑)?そしてお互いフォローを入れ合う。
(前田)けど共通して言えるのは、周りの環境、メンバーへの思いだね。みなさまいつもありがとう。
(辻)ありがとうございます。
(前田)「背筋が伸びて、繋がり、そして愛。」
(辻・前田)爆笑。
(辻)そして前田泣いたねー(笑)。
(前田)泣いた泣いた。渋谷のカフェで(笑)。
(辻)前、師匠みたいな人に言ってもらった言葉が「泣き場」って必要ですよっていうことで。
根詰めてやっていても追いつかんこと、悔しいこと、至らんことって山程あって
そんなときでも前に進むしかないときって、そういう場所が必要やなって思う。
あと視線上向きってめっちゃわかる!当たり前のように出来ないことを補い合ってるし、頼み合うの当然。前田のいうてるように全てのミスは幹部のもんやし、全ての成功はメンバーがもたらしてくれるねん。
それを分かってたら行動あるのみやし「人を憎まず、狭間を憎め」ってなる。狭間っていうのはみんなが気づかなかったタスクの抜け穴や、手が届ききらなかったところね。感情的やから怒るときもあるけどそのあと絶対自己嫌悪なって謝り倒してる。
(前田)うん。
「失敗は代表の責任、成功はメンバーのおかげ」
その言葉がこんなにも沁みるって幸せなことだよね。
(辻)ねーなんか無理せず言える。それに対して驕るんじゃなくメンバーのおかげって言えるしすごい感謝してるでな。
(前田)2人ともよく怒るもんね(笑)。そしてよく謝る(笑)。
(辻)スパルタやねん笑 猪突猛進(笑)?そしてお互いフォローを入れ合う。
(前田)けど共通して言えるのは、周りの環境、メンバーへの思いだね。みなさまいつもありがとう。
(辻)ありがとうございます。