2013.05.23
筑波大学シンポジウム
”This time for Africa”
-Building sustainable platform for mutual and cultural understanding-
日本・アフリカ学生会議で作成した提言文書においてターゲットの1つとして定められていた“コミュニケーション”。本シンポジウムは日本とアフリカのユースが実際に提言した“声”を実行に移す1つの機会にすることを出発点として始まりました。
本企画はTICAD V 学生プロジェクトの単独主催ではなく、筑波大学に在籍するアフリカ人のコミュニティ化を目的とするAssociation of African students- University of Tsukuba(以下、ASSUT)と共同主催し、北アフリカおよび地中海周辺地域における日本の教育研究拠点を構築することを目指す、筑波大学地中海事務所(CANMRE)様から後援を頂いて開催に至りました。
“シンポジウムを開催する” こと以外何も決まっていない、真っ白な状態から約1か月をかけ、5月23日のシンポジウム開催に至ることができました。
これほどまでにアフリカンと熱く真剣に議論し、私たちが伝えたい真のメッセージとは何か、“魅せたいアフリカ”とは何なのか、アフリカ学生と共にアフリカを考え抜いた1ヵ月は後にも先にもこの1ヵ月の経験だけでしょう。
シンポジウムと並行し、筑波大学中央図書館の2階ロビーと筑波大学3A棟1階ラウンジにおいてシンポジウムに向け、アフリカやTICAD に対する問題意識を高めていくためのエキシビション企画も行い、好評を頂きました。
シンポジウムの内容としては、
‐TICAD V 学生プロジェクト
‐AASUT
‐筑波大学教授オボンナ先生(特別ゲスト。ナイジェリア出身)
上記の3者がコミュニケーションに関するプレゼンテーションを行い、第2部に続くパネルディスカッションに向けてフロアの問題意識を高めていきました。
特に、本シンポジウムの特別ゲストであるオボンナ先生の貴重なお言葉をいくつか紹介したいと思います。オボンナ先生は、日本人とアフリカ人間のコミュニケ―ションの大切さを、双方の視点から述べて下さいました。
日本人学生に向けて
「Africa is very diverse. あまりにも広く多くの言語や文化を持つ多様性のあるアフリカを一語で表すことは出来ません。」
アフリカンに向けて
「アフリカン学生は、欧米諸国ではなく日本という国を選んで留学しに来て、何を学びに来たのですか?日本を知るために来たのなら日本語を学ぶだけでなく、日本人の良い友人を作らなければいけません。」
双方の学生に向けて
「Be patient and imagine why he or she act like that. 誰がどんなことをしても彼/彼女の個人的な事情が背景にあったであろうことを想像してみることが大事です。それこそが相互理解に通ずるのです。」
第2部パネルディスカッションにおいては、TICAD V 学生プロジェクト代表の辻愛麻、AASUT代表、筑波大学留学生のOluwafemi Samuel Adelabu、特別ゲストのオボンナ教授が登壇し、モデレーターには 地中海事務所の森尾貴広先生をお迎えし、第1部でのプレゼンテーションに対する質疑応答からパネルディスカッションが始まりました。
アフリカの文化や開発、食糧問題に漠然と興味関心をもつ日本人学生が参加者の大半を占めており、日本人ともっと密なる交友関係を望んでいるアフリカン学生も大半を占めることが明らかになったものの、双方の学生ともに意見を活発に交わすようになるにはまだまだ時間を要することが分かり、日本人・アフリカン学生のこれからの関係に期待を残す結果となりました。
第3部としては、お菓子・ジュース片手に交流会が行われ、”person to person”レベルのコミュニケーションを行動にうつす絶好の機会となりました。各テーブルで、楽しげに会話を楽しむ日本人とアフリカンの様子が見られ、コミュニケーションの機会の重要性をひしひしと実感致しました。
後日、参加者からこんな嬉しい言葉を頂きました。
「取っているクラスにいるアフリカン学生に思い切って話しかけることができました!」
シンポジウムを開催して参加して終わりじゃない、1人1人のアクションに移されることこそが重要なのです。
提言文書の内容を実行へと移す機会として、アフリカに対する興味関心を引き出す機会として、非常に有意義なシンポジウムになったのではないでしょうか。
ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
そして、今回のシンポジウムを契機として、日本人・アフリカン学生間のコミュニケーションが活発に行われるようになることを願って。
日本・アフリカ学生会議で作成した提言文書においてターゲットの1つとして定められていた“コミュニケーション”。本シンポジウムは日本とアフリカのユースが実際に提言した“声”を実行に移す1つの機会にすることを出発点として始まりました。
本企画はTICAD V 学生プロジェクトの単独主催ではなく、筑波大学に在籍するアフリカ人のコミュニティ化を目的とするAssociation of African students- University of Tsukuba(以下、ASSUT)と共同主催し、北アフリカおよび地中海周辺地域における日本の教育研究拠点を構築することを目指す、筑波大学地中海事務所(CANMRE)様から後援を頂いて開催に至りました。
“シンポジウムを開催する” こと以外何も決まっていない、真っ白な状態から約1か月をかけ、5月23日のシンポジウム開催に至ることができました。
これほどまでにアフリカンと熱く真剣に議論し、私たちが伝えたい真のメッセージとは何か、“魅せたいアフリカ”とは何なのか、アフリカ学生と共にアフリカを考え抜いた1ヵ月は後にも先にもこの1ヵ月の経験だけでしょう。
シンポジウムと並行し、筑波大学中央図書館の2階ロビーと筑波大学3A棟1階ラウンジにおいてシンポジウムに向け、アフリカやTICAD に対する問題意識を高めていくためのエキシビション企画も行い、好評を頂きました。
シンポジウムの内容としては、
‐TICAD V 学生プロジェクト
‐AASUT
‐筑波大学教授オボンナ先生(特別ゲスト。ナイジェリア出身)
上記の3者がコミュニケーションに関するプレゼンテーションを行い、第2部に続くパネルディスカッションに向けてフロアの問題意識を高めていきました。
特に、本シンポジウムの特別ゲストであるオボンナ先生の貴重なお言葉をいくつか紹介したいと思います。オボンナ先生は、日本人とアフリカ人間のコミュニケ―ションの大切さを、双方の視点から述べて下さいました。
日本人学生に向けて
「Africa is very diverse. あまりにも広く多くの言語や文化を持つ多様性のあるアフリカを一語で表すことは出来ません。」
アフリカンに向けて
「アフリカン学生は、欧米諸国ではなく日本という国を選んで留学しに来て、何を学びに来たのですか?日本を知るために来たのなら日本語を学ぶだけでなく、日本人の良い友人を作らなければいけません。」
双方の学生に向けて
「Be patient and imagine why he or she act like that. 誰がどんなことをしても彼/彼女の個人的な事情が背景にあったであろうことを想像してみることが大事です。それこそが相互理解に通ずるのです。」
第2部パネルディスカッションにおいては、TICAD V 学生プロジェクト代表の辻愛麻、AASUT代表、筑波大学留学生のOluwafemi Samuel Adelabu、特別ゲストのオボンナ教授が登壇し、モデレーターには 地中海事務所の森尾貴広先生をお迎えし、第1部でのプレゼンテーションに対する質疑応答からパネルディスカッションが始まりました。
アフリカの文化や開発、食糧問題に漠然と興味関心をもつ日本人学生が参加者の大半を占めており、日本人ともっと密なる交友関係を望んでいるアフリカン学生も大半を占めることが明らかになったものの、双方の学生ともに意見を活発に交わすようになるにはまだまだ時間を要することが分かり、日本人・アフリカン学生のこれからの関係に期待を残す結果となりました。
第3部としては、お菓子・ジュース片手に交流会が行われ、”person to person”レベルのコミュニケーションを行動にうつす絶好の機会となりました。各テーブルで、楽しげに会話を楽しむ日本人とアフリカンの様子が見られ、コミュニケーションの機会の重要性をひしひしと実感致しました。
後日、参加者からこんな嬉しい言葉を頂きました。
「取っているクラスにいるアフリカン学生に思い切って話しかけることができました!」
シンポジウムを開催して参加して終わりじゃない、1人1人のアクションに移されることこそが重要なのです。
提言文書の内容を実行へと移す機会として、アフリカに対する興味関心を引き出す機会として、非常に有意義なシンポジウムになったのではないでしょうか。
ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
そして、今回のシンポジウムを契機として、日本人・アフリカン学生間のコミュニケーションが活発に行われるようになることを願って。